人々は再び「祭り」へと身をおく。第7楽章「だんじり囃子」は、文字通り、杭全神社の夏の大祭『だんじり祭り』のお囃子をメインに作曲。今回、ご協力戴いた『脊戸口町』のお囃子を取り入れた。「はな(大阪締め)」「道中」「曲り角」「マイマイ」「ガメラ」といったお囃子を取り入れ、そのイメージを楽曲にした。
「はな(大阪締め)」は大阪のだんじり祭りには欠かせないもの。「道中」はだんじりの基本的なお囃子。これにはグレゴリオ聖歌「怒りの日」を勇壮なだんじりの姿に重ねた。「怒りの日」はベルリオーズ『幻想交響曲』、モーツァルトやヴェルディの『レクイエム』をはじめ、多くの作曲家が音楽に取り入れている。今回は『怒り』というものではなく、あくまでも音楽の力強さやだんじりの風格を表現するために使用した。また「もーせーもーせー」と呼ばれるだんじりをバックさせるお囃子には、アイルランド民俗音楽風に木管楽器が奏でる軽快な音楽にした。「曲り角」では、ポーランドの民俗音楽「ポルカ」(シュネル・ポルカ)的な音楽を付け高速で踊る様な姿を表現した。「マイマイ」はゆったりとしたお囃子の中にも、だんじりの風格を感じられるような音楽に仕上げた。最後は「ガメラ」。だんじりを高速で回転させるこのガメラは、文字通り、特撮映画「ガメラ」が回転するイメージで付けられた名前。私たちもよく知る『ガメラの歌』のモチーフをオマージュして力強さを表現した。だんじり囃子と西洋の音楽が融合する様に、最後にミサ曲『D
ona nobis pacem』(我らに平和を与えたまえ)を重ねた。平和を願う共通の想いに西洋も東洋もなく、人類全ての願いとして最後に挿入した。