過去に東日本大震災のチャリティコンサートにて、『歌がある』という作品の作詞をさせて頂くという貴重な経験をしましたが、それ以来の作詞。正直、言葉選びや、音符に落とし込む作業は、本当に難しいものであった。今回の『大平野絵巻』は過去・現在・未来に繋がる作品。過去では歴史を語り、現在では平野区で暮らす皆様の想いを語り、未来を担う子ども達へのメッセージ、バトンを渡す為の言葉を、出来るだけ解りやすい言葉で綴った。とは言え解りやすい言葉だけを並べると、安っぽくなり、心に響かない文言になってしまう。難しい言葉だけでは、感情を共有することが難しくなり、ただ読むだけになりかねないと思った。また、日常に使う言葉ではなく、詩的な表現で尚且つ、心に響く言葉、意味が伝わる言葉を選ぶのは本当に苦労した。作曲同様に、作詞には特別な能力が必要で、にわかにできるものではないと痛感している。とは言え、作詞は、自分自身の想いを表現する大切なツール。作曲以上に自分の想いが言葉となって伝わる。この重責も同時に経験できることは、私の人生に於いても本当に素晴らしい瞬間だと捉えている。それにしても言葉(文字)は怖い。言葉一つの選び方で、受け止め側の解釈もガラッと変わってしまう。いまでも『もっと良い言葉があるんじゃないか?』と思う日々。何度も何度も書き直したが、未だ答えは見つからない。だからこそ、今自分が信じる言葉を選択して歌詞にした。今の自分自身そのものだと受け止めて発表した。
