
第3楽章『地獄変』から続く第4楽章『ほとけのくに』は、前楽章と同じく、全興寺境内にある同名の施設から着想を得ている。『ほとけのくに』は地下4mほどの場所に位置し、夏でもひんやりとした空間が広がる。先ず目に入るのが床一面に描かれた『曼陀羅』。中央に座って瞑想すると、『下界の苦しみ・憎しみ』といったネガティブはものが浄化されるようである。空間に響く『水琴窟』の美しい音。雫が落ちる度に違った音を広がる。その様を、そのまま音にしたのが、この楽章冒頭のグロッケンとヴィブラフォン(いづれも鉄琴)の響き。それぞれの楽器だけでは音楽(旋律)にはなり得ないが、その後続くソプラノソロが、この水金窟の響きを旋律として歌い上げる。続く木管楽器によるメロディは『赦しの音楽』として、優しく歌い上げる。全ての罪を赦し、解放へと導く。そんな中、遠くから聴こえてくるのは・・・
